睡眠の大切さはみなさんがご承知の通りです。特にアスリートやスポーツ競技者における睡眠とは疲労回復と共に身体を作るために必要なトレーニングの一種と言っても過言ではありません。
しかし、残念ながら普段のトレーニングを効率よく行っているアスリートやスポーツ競技者でも、睡眠を効率的かつ効果的にとれている人は、多くはありません。その要因のひとつに寝具が合わない。つまりマットレス選びを間違ていることがあげられます。
本特集記事では、日々トレーニングに汗を流されているアスリートやスポーツ競技者に向けたおすすめのマットレスをご紹介させて頂きます。現在の睡眠事情に少しでも不満のある人は一度本特集記事をご覧下さい。

- 現整骨院院長(ゆらぎ整骨院)
- メディカルフィットネス施設勤務経験
- 15年以上整体&睡眠改善相談を行う
アスリートにおすすめマットレスの特徴

- 姿勢を崩さないマットレス
- 通気性抜群のマットレス
- 持ち運びができるマットレス
姿勢を崩さないマットレス

アスリートや競技者において、姿勢が崩れることは致命傷です。理由は、アスリートや競技者では、身体のちょっとした歪みやバランスの崩れがパフォーマンスへ直結するからです。
また、トレーニングの効果にも影響を及ぼします。ご存知の通り、姿勢が崩れるということは筋バランスが崩れることです。同じトレーニングをしていても、姿勢が崩れるだけで効果が違えば、効いてくる筋肉にも違いがでます。
姿勢を崩さないマットレスの条件として大切なことは「高反発と優れた耐久性」です。人の背骨はS字カーブの形をしており、このカーブを「生理的湾曲」と呼びます。
寝ているときに大切なことは、この生理的湾曲をいかに崩さずに眠ることができるか。

ご覧のように反発力の低いマットレスはお尻が沈みこむことで背骨の生理的湾曲が崩れてしまう可能性が高いです。一方で高反発なマットレスはお尻の沈みこみがなく生理的湾曲が保たれます。
通気性抜群のマットレス

画像引用元:睡眠と体温 | 睡眠と体温 | 体温と健康 | テルモ体温研究所 (terumo-taion.jp)
寝ているときには深部体温は下がります。これは生理的な現象で、深部体温が下がることにより臓器や筋肉などの組織を休めることができ、質の高い睡眠に繋がります。
しかし、通気性の悪いマットレスで眠ると、深部体温が効率よく下がることができないため睡眠の質にも大きな影響を及ぼします。特にアスリートやスポーツ競技者は一般の人と比較して筋肉量が多いため体温が高くなりやすい傾向にあります。
そのため、通気性の良いマットレスはアスリートやスポーツ競技者のマットレスの絶対条件と言っても過言ではありません。
持ち運びができるマットレス

画像引用元:【公式】エアウィーヴオンラインショップ|airweave online shop|マットレスや枕などの寝具の通販
持ち運びができるマットレスのメリットは一般の人であれば収納性です。しかし、アスリートやスポーツ競技者の場合のメリットは遠征先でも使用できること。
なかには、わざわざ遠征先まで持って行かなくても…。とお考えの人も居るでしょう。しかし、大事な大会や自己記録を狙っている試合などで前泊の必要性がある場合はマットレスを持参されることをおすすめします。
人の身体は良い意味でも悪い意味でも現状の身体を保つことを第一に考えています。そのため、現状と違うことに対しては顕著な拒否反応を示すことがあり、マットレスも例外ではありません。
前泊では、ホテルでいつもと違うマットレスを使用します。そのマットレスが良いマットレスか悪いマットレスかは問題ではありません。一番の問題は「いつもと違うマットレス」だということです。
いつもと違うマットレスで寝ることにより、身体はいつもと違う現状に拒否反応を示します。この拒否反応自体は数日から数週間で消失するため一般的には特に問題はありませんが、当日が大会や試合のアスリートやスポーツ競技者にとっては一大事です。
アスリートやスポーツ競技者にとって、試合の前日は「いつもと同じ」が大切です。そのため前泊の場合は迷わずマットレスを持参しましょう。そのためには持ち運びができるトッパータイプを常に使用しておくことが大切です。
アスリートにおすすめマットレス
アスリートにおすすめのマットレスの特徴を満たしているマットレスは「ファイバー系のマットレス」です。細かい網目状の素材で通気性抜群のため多くのトップアスリートもファイバー系マットレスを使用しています。
エアウィーヴスマート01

ファイバー系マットレスを語るうえでは避けては通れない商品がエアウィーヴシリーズ。ポリエチレン100%の独自素材を使用した「エアファイバー®」は通気性・耐久性ともに随一のマットレスです。エアファイバーの欠点といえば価格が高いこと。しかし、エアウィーヴスマート01はマットレストッパータイプのため、シングルサイズで37,400円と他のエアウィーヴマットレスと比較すると低価格です。


画像引用元:【公式】エアウィーヴオンラインショップ|airweave online shop|マットレスや枕などの寝具の通販
- 優れた通気性
- 持ち運びしやすいコンパクト感
- 安心のブランド性

ちなみにスマート01のグレードアップモデルのスマート02がありますが、02の場合は頭と身体で硬さが変わります。それはそれで良いのですがマットレスのローテーション(定期的に位置を変えて寝ること)ができなくなるため耐久性の面で言えばスマート01がおすすめです。
30日間返品保証付き
アイリスオーヤマ・エアリープラス敷パッド


同じくファイバー系のマットレスで人気上昇中の商品がアイリスオーヤマ・エアリープラス敷パッド。通気性の良さはエアウィーヴと比較しても遜色がないほどの高品質マットレスですが、価格はシングルサイズで21,920円とかなりの低価格を実現しており、さすがのアイリスオーヤマを印象付けるマットレスとなっています。
- 優れた通気性
- 持ち運びしやすいコンパクト感
- 低価格
30日間返品保証付き
どちらを買えば良いか分からない方へ
ご紹介させて頂いたマットレスパッドは比較的安価なものを厳選させて頂きました。それでも数万円のお買い物となるとなかなか決断ができないものです。特にエアウィーヴスマート01とアイリスオーヤ・マエアリープラス敷パッドのどちらを買えば良いか迷われている人はふたつのマットレスを徹底比較した特集記事もあります。宜しければ参考になされて下さい。


睡眠の質でパフォーマンスは変わるの?
アスリートやスポーツ競技者のなかには、トレーニングは自分を追い込んで頑張っているにもかかわらず睡眠には目を向けていない人がいることも事実です。しかし、アスリートやスポーツ競技者と睡眠に関しての重要性は多くの専門家が指摘しています。
8時間以上の睡眠は怪我のリスクを減少させる!?
【引用・参考文献】


この文献は、大学のアスリートの睡眠時間と質から疾病やケガのリスクを検証した結果が記されています。結果として8時間以上の質の高い睡眠を取っていたアスリートは、8時間以下の睡眠を取っていたアスリートと比較して4割近く疾病やケガのリスクが低い検証結果が出ています。
はじめの3時間の質が大切(ゴールデンタイムは嘘!?)
少し前までは夜の22~1時が成長ホルモンが最も分泌されているゴールデンタイムと言われていました。そのため、その時間を逆算して睡眠を取るアスリートが一気に増加したことは今でも鮮明に覚えています。
しかし、結果的にはゴールデンタイムに時間は関係ないと結論付けられています。確かに睡眠はじめの3時間が最も成長ホルモンの分泌が盛んになる時間であることは間違いありません。しかし、22時からでなくても睡眠が開始されたはじめの3時間がゴールデンタイムになります。


では、とにかく何時でも眠れば良いのか?そこは少し誤解があります。
睡眠の「質」を意識することが大切なアスリートでは、ただ眠れば良いと言うわけではなく「眠る準備」をして、睡眠後に効率よく成長ホルモンが分泌できる環境をつくることが大切です。
- 就寝直前はぬるま湯かシャワーで体温を下げる準備を
- 寝る前にスマホを見ない
- 電気を暗くして光を浴び過ぎない
眠る前には深部体温が下がる。光を徐々に感じないことで眠たくなる。これはサーカディアンリズムと言って、人の身体に備わっている機能です。夜自然と眠たくなるのも、朝目が覚めるのも、お昼に何となく眠気がくるのもサーカディアンリズムによるものです。
しかし、夜中にスマホを見たり、朝になっても朝日を浴びなかったりすることでサーカディアンリズムは崩れていきます。サーカディアンリズムが崩れると夜になっても眠れなかったり、寝ても睡眠の質が悪くなることがあります。
つまり、先ほどご紹介させて頂いた3つはサーカディアンリズムを正常に働かせるためのポイントです。アスリートやスポーツ競技者が特に意識してサーカディアンリズムの正常化に努める必要があります。
最後に
アスリートやスポーツ競技者にとって睡眠は非常に大切なこと。そして、睡眠をしっかりととるためのマットレス選びの重要性はご理解頂けましたか?
もし、分からないことやご相談等ございましたらお気軽にコメント欄よりお問い合わせ下さい。